白糸餅と藤の花。七夕から八朔へ

梶の葉に「白糸餅」。旧暦の七夕にお供え。
文字を書くのは葉の裏に。供物などの食品は葉の表かな。
梶の葉は織女を表すと言う。右は牽牛(あさがお)の葉


「しんこ」「寄水」「白糸」「唐糸」「白藤」「ねぢ餅」「ねじっこ」「水無月餅」などと呼び名も多く、
唐菓子「手束麦縄」「索餅」へもつながっていきそうな・・・
ねじる他、手の跡をつけて馬の背に見立てる「やせうま」など奥深い菓子民俗が広がっている。

京都でつくられた「藤の花」(参考:写真の左、小豆のついたもの)は、
乳母が子どもの無事の成長を願って、八朔に雇い主(子の親)へ贈ったという。
米が底をつく時期に、なけなしの米を粉にしてつくったであろう、細くよれた「藤の花」を尊いと思う。
参考:「八朔の馬、2月の犬」

7月31日から8月1日にかけての愛宕千日詣りに、ねじりタイプの愛宕「しんこ」があるのも
偶然ではないような気がしてくるが、かつては旧暦の6月24日に行われていたという。

平安京の市で売られていたという「索餅」はどんなものだったのか?

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