豊作占い「花の撓」

見る占いといえる「花の撓(とう)」
熱田神宮では5月8日から13日。
稲穂が実って撓(しな)うことを表す「撓」の文字。
こんな風に稔ってくださいという思いを込めてあるように感じる。
小正月の予祝にも通じ、農事の直前に改めて豊作を祈るのだと思う。
季節がら藤の花がたわわにさがるが、秋の稲穂の稔りを重ねているのかも。
予め占いの神事を行い、その結果を元に模型や人形などを使って、
ドールハウスのような箱庭のようなつくりものをすることで、一般に示す。
津島神社でも5月1日から5日まで公開される。
占いの神事は、やはり小正月などに多い、粥占・餅占などに似たものだそうだ。
同時に絵図も描かれ、「豊年祭之図」として配布される。
それを見て、今年の稔り具合をそれぞれが判断したり、作付けの参考にしたりするという。
「おためし」とも呼ばれ、尾張地方、西三河地方などで行われている。

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